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2004年5月17日

日本人は検索が苦手?国内市場の独自性に迫る

日本人は検索が苦手?国内市場の独自性に迫る

Googleの勢力拡大に対抗すべく、さまざまな策を講ずるYahooとMSN──米国における検索サービスサイトの現状は、本連載の1回目でお伝えしたとおりだ。では、国内での利用状況と今後考えられる変化とは。ネット視聴率調査会社であるネットレイティングスの代表取締役 萩原雅之氏と、ビデオリサーチ インタラクティブの営業企画本部長 荻野欣之氏に話を聞いた。

「日本ではYahooのトラフィックが他のポータルサイトと比較しても非常に大きいから、というのが検索も使われている理由であって、深い戦略やトリックがあったり、検索エンジンの違いから差が付いているのではないと私は思います」とビデオリサーチの荻野氏がコメントしています。確かに露出も多いし機能的に他のポータルと大きく違うかというと、そうでもないような気がします。しかし、なぜぼくは検索以外はYahoo!を使うのか?

と、考えたときに、ポータルのサービスはYahoo! から始まるからではないか、と思いました。分かりやすく普通に書くと、新しいサービスを導入して切りひらいてきたのはいつもYahoo! だったのではないかと。新しい物好きでもありますし、一度のユーザ登録で多くの機能が利用できた方が良い、という判断かと思います。Yahoo! だったら、とりあえず一通り網羅されているでしょう。

で、どうして検索はGoogleでするかと言えば、一番使える検索エンジンであり、検索エンジンの変革が始まるとすればGoogleから、という予感があるからかと思いました。

ネットレイティングスの萩原氏は「とりあえずYahooには何でも揃っている」と初心者がYahoo! を勧められることが多いのではないかと分析しています。

また、日本ではYahoo!ディレクトリの利用が際だって多いということなのですが、萩原氏は次のように分析しています。

日本人の情報の探し方やインターネットの使い方が、『欲しい情報を検索し、サイトの中にある情報を役立てる』ではなく、『何か面白いサイトを探したい』という、指名買いにも似た感覚ではないでしょうか。ディレクトリ検索は、そういったフォーカス的な情報探しに威力を発揮します。

が、ただ単に最初に表示されるのがディレクトリだからではないでしょうか? そういう意味で、ビジネスサイトはYahoo! への有料登録が必須だと思うのですが。最初に表示されるのがページ検索の結果になったら、有料登録する人はガクンと減るでしょう。SEOにお金をかけた方がいい訳ですからね。

「1、2年前からの印象で言えば、リンクよりも検索ワードから来ている人が増えている気がします。特にアドワーズ/スポンサードサーチが増えることで、直前サイトに検索サイトがピックアップされる可能性は非常に高いし、今後、この比率はますます高くなっていくと思います」

この辺の数字はYahoo! などの調査にも現れていますね。また、萩原氏は「自然な箇所に配置され本来の検索結果の邪魔にならないキーワード広告のあり方を、バナー広告にも求めている」そうですが、これに答えるのはアドワーズのイメージ広告でしょうか。大きさは別として、ページ内容にマッチした情報として捉えることもできると思います。

いま、大型広告はスペースとしては可能ですが、ビジュアルのきれいな広告を手がけるクリエーターがバナーには手を掛けないので、バナーのデザイン力は乏しいものがほとんどです。また、タレント広告が使えないので、本格的なメディアミックスが展開できない。バナー広告でもテレビと同じように、松嶋菜々子やSMAPを起用できたら、絶対に変わるはずです

なるほど、これはそうかもしれません。

Posted by enatural at 2004年5月17日 18:35