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2004年6月15日

「何が起きるか分からない」----検索広告の可能性

「何が起きるか分からない」----検索広告の可能性

検索結果に関連するキーワード広告を掲載しクリックされた分だけ課金するという新しいビジネスモデルで現在の検索ブームの一端を作ったと言われるOvertureのスポンサードサーチ。約1億3500万ドルの売り上げに成長したOvertureの海外事業を統括するBrian Steel氏に、検索広告ビジネスの日米の違い、OvertureとGoogleの違い、検索広告と従来型の広告の違いなどについて聞いた。

CNET Japanの検索エンジン特集です。そうそう、Overtureの前身でGoTo.comだったんですよね。

「検索結果自体を広告枠にし、その広告枠をオークションで売るというモデルはすんなり受け入れられたんですか。」という質問に対して、このように答えています。

最初、Billのアイディアを聞いた人たちの反応は「狂っているとしか思えない」というものでした。「広告主もユーザーも受け入れるはずがない」と。実際は数十億ドルのビジネスになったわけですが。

そうなんですよ。「そんなのあり得ない」って、多くの人が思ったと思います。なんとなく、ネットの広告が受け入れられにくい空気もあったような気がします。しかし、なんとこれがビッグビジネスになった訳ですから、分からないものです。

Googleについては「非常に実験的(Experimental)」と称していますね。それに対して自社は「分別がある」と。そして、Overtureが他の会社と違う点の1つとして提供するサービスの質を挙げ、

日本法人は多様な機能を持った非常に大きなチームです。技術部門にサービス部門、経営に必要な全てのビジネスユニットが存在します。つまり日本法人は米国と切り離してもスタンドアローンで成立する、それ自体で自立した企業なのです。もしOverture本体が倒産しても日本法人に影響はないでしょう。

と説明しています。これを単純にGoogleと比較することは難しいと思いますが、日本のGoogleはどうでしょうか。

例えばOvertureと契約しているパートナー企業のところにGoogleが契約を取りに来たとしましょう。GoogleはOvertureよりも多くの金額を提示しこう言うでしょう。「ほら、Googleを使えばもっと儲かりますよ」と。しかし、パートナー企業はOvertureのところに戻ってきて「Googleを使えば確かに儲かるかもしれない。でも私たちはもっとプロフェッショナルな組織と仕事がしたいからOvertureを選びます」と言ってくれるんです。

Googleという研究者肌の企業、そしてOvertureという営業に強い会社、というのを表している説明なのでしょうか。

「バナー広告の市場をキーワード広告が破壊しているという見方もあるようですが、どう思いますか」という質問には「その通りだと思います」と。しかし、

バナーにはバナーの良さがあるのでなくなりはしないでしょう。テレビが出てきた頃、ラジオはなくなると言われましたがそんなことはおきませんでした。それぞれ適材適所ということだと思います。

このようにバナーはなくならないと言っています。テレビとラジオに置き換えるのはちょっと無理があるような気もしますが。

Posted by enatural at 2004年6月15日 18:23